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第46回 アドレス後に動いたボールの規則

 ご存じのように、ゴルフ規則は4年ごと、夏季オリンピック開催の年に改訂が行われます。2016年がその年にあたり、いくつかの規則変更が実施されました。そのなかから今回は、規則18-2b「アドレスしたあとで動いた球」の規則廃止について触れたいと思います。
 この規則は「プレーヤーのインプレーの球がアドレスしたあとで動いた場合、プレーヤーはその球を動かしたものとみなされ、1打の罰を受ける」という内容でした(動いたボールはリプレース)。
 ただし、この規則には例外があって、「プレーヤーが球を動かす原因となっていないことが分かっているか、ほぼ確実な場合、この規則は適用しない」。つまり、アドレス後であっても、プレーヤーが原因ではない――例えば突風が原因で動いた――ことが明確な場合は、プレーヤーは無罰で、ボールはあるがままの状態でプレーすることになっていました。
 ところが、2016年からはこの規則が廃止され、止まっていたボールが動いたときに罰が課せられるのは――アドレスに関係なく――規則18-2で規定される3項目。つまり、規則によって認められている場合を除き、(1)「球を拾い上げたり動かしたとき」、(2)「故意に球に触れたとき」、(3)「球の動く原因となることをしたとき」となりました。
ですから、アドレス後にボールが動いたとしても、プレーヤーに原因がなければ、無罰で、ボールはあるがままでプレーしなければなりません。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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