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第47回 違反したことを知らずにスコア提出したとき

 前回に引き続き、4年ごとに実施されるゴルフ規則の改訂により2016年から変更のあった規則の紹介です。
 今回は規則6-6d「スコアの誤記」に追加された「例外」についてお話ししましょう。
 この「例外」の概要は、「プレーヤーがスコアカードを提出する前に罰を受けていたことを知らずに(=自分が違反をしたことを認識せず)、スコアに罰打を含めなかったために、あるホールで真実よりも少ないスコアを提出していた場合、プレーヤーは競技失格ではなく、違反に対する罰打に加え、スコアの誤記に対する2罰打を付加しなければならない」といった内容です。
 従来、スコアカードの提出後に「スコアの過少申告」が判明した場合は、例外なく競技失格になっていました。
 それが2016年からは、プレーヤーがあるホールで違反をしても、その事実に気付かず、それゆえスコアに罰打を加えずスコアカードを提出しても、競技失格にはならず、その違反に対する罰打に加え、規則6-6d「スコアの誤記」の2罰打を加算した打数を申告することになったのです。
 この改訂は、かねてから世界中のツアーで問題になっていた、テレビ視聴者からの指摘により、スコア提出後にプレーヤーの違反が判明し、競技失格となったことへの対応と言われています。
 つまり、テレビ中継で映される機会の多い人気選手や上位選手だけが、自分でも気づかない違反(例:スルーザグリーンでボールの周囲の落ち葉を取り除いた際にボールがわずかに動いた)を指摘され、結果、競技失格になるのは、フェアではないという声に応じての改訂のようです。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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