Home > 樋口久子のマナー講座 > 第49回 サブ(予備)グリーンの救済措置違反

第49回 サブ(予備)グリーンの救済措置違反

 前々回は「違反したことを知らずにスコア提出したとき」。そして前回は「“目的外のパッティンググリーン”の救済措置」について取り上げました。
 今回はその前2回に関連したエピソードを紹介しましょう。
 2013年の日本女子オープンで次のようなことがありました。
 競技2日目、永井奈都プロは1日目に自分が行った規則上の措置が間違っていたかもしれないと、自ら競技委員会に申告しました。
 その内容とは、彼女はあるホールでサブ(予備)グリーンに乗ったボールを規則25-3「目的外のパッティンググリーン」が定める救済措置に従い、グリーン脇にドロップしました。ところが、あとになって、ボールはサブグリーン上ではなくサブグリーンのカラーに乗っていたことに気付きました。その場合、自分が行った措置は間違いではないかと、競技委員に相談したのです。
 以前に紹介したローカルルールですが、ゴルフ倶楽部によっては、サブグリーン上だけでなく、その周りのカラーも「プレー禁止の修理地」に定め、そこに止まったボールは救済措置を取らなければならないとするところがあります。
でも、ゴルフ規則(ゼネラルルール)の規則25-3「目的外のパッティンググリーン」は、あくまでも目的外のグリーン 上に乗ったときの規則。周辺のカラーはスルーザグリーンです。
 結果、永井プロは「スコアの過少申告」で競技失格となりました。
 なお、前々回で触れましたが、2016年からこのようなケースは競技失格にはならず、当該規則(規則25-3)違反に対する2罰打と「スコア誤記」に対する2罰打、計4罰打の付加となります。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

Home > 樋口久子のマナー講座 > 第49回 サブ(予備)グリーンの救済措置違反