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第50回 自ら規則違反を申告するのがゴルフの基本精神

 前回は、2013年の日本女子オープンで、永井奈都プロが前日に自分が行った救済措置が「間違っていたのでは?」と自ら競技委員に申し出て、結果、競技失格になったエピソードを紹介しました。
 プロゴルファーとしてルールの間違いはとても恥ずかしいことです。しかも、スコア提出後に間違いが判明した場合、通常は「スコアの過少申告」で競技失格となってしまいます。
 にもかかわらず、スコア提出後に自ら間違いを申告するプロがいるのです。それは、プロとして自分の成績以上に守らなければならない、大切にすべきことがあるからです
 ここで「ゴルフ規則書」の前文にある「ゴルフ規則の本質と精神について」に書かれた一文を紹介しましょう。
「ゴルフ競技の大きな特徴は、通常、レフェリーが立ち会わないということです。それは、ゴルフがフェアプレーを重んじるスポーツであって『ゴルファーはみな誠実であり、故意に不正をおかす者はいない』ということが基本的考え方になっているからです」
 フェアプレーこそがゴルフの基本精神であり、すべてのゴルファーが誠実に守らなければならないことなのです。前述の永井プロもこの精神から、自分の誤りを自己申告したのでしょう。
 どうか皆さんも、自らをフェアプレーの精神に律し、「ルール&マナー」を大切に、そしてゴルフを楽しんでください。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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