Home > VIEW GOLF新聞 > Golfer’s news No.215

Golfer’s news No.215

ゴルフを一段と面白くするゴルフカートナビゲーション

昨年末に参加したコンペに、約1年ぶりに乗用カートでのセルフのゴルフをするという人と一緒になりましたが、乗用カートの進化に驚いていました。その人が会員になっているゴルフ場はキャディさんが電動式のカートにキャディバッグを積んでゴルファーは歩いてプレーするスタイルだそうで、「やはり年を取ってくると乗用カートでのプレーはありがたいが、よく知らないゴルフ場だと各ホールがどうなっているか分からない不安があるので、あまり他のゴルフ場には行く気にならなかった」と最初は言っていました。

ところが、ホールを重ねていきながら私が乗用カートのフロント上部に設置されているナビゲーションシステム搭載のディスプレイ画面について説明していくと、「今は、こんな便利なものが乗用カートに付いているんだ。ホール全体の俯瞰図があるからどこに何があるかティグランドで一目瞭然だし、第2打以降はボールからピンまでの距離も分かるし、別枠でグリーンの形状とピンポジションも映し出されているから、打ち上げのホールでもどこに打って行くのが安全か分かる。グリーンの縦横の長さや傾斜も表示されているから、上手な人にも使い勝手が良いでしょうね。これは便利だ」と感心していました。

乗用カートを使用してのゴルフは日本でも常識となりましたが、あっという間に大きな進歩を見せました。乗用カートの本家である米国ではすでに60年近く前からゴルフ用のカートが開発されていましたが、米国では長い間、現在のプロゴルファーの必需品であり、スコットランドやイングランドのゴルフ場でも現在使われているヤーデージブックを参考にしてプレーするのが一般的でした。ヤーデージブックはプロショップで販売されていて、競技志向のプレーヤーはそれを使ってスコアに役立てていました。ヤーデージブックにはホールごとに全体図の中にティグランドから池やバンカーまでの距離や、フェアウェイに点在するスプリンクラーやマンホールなどからグリーンのフロントエッジやセンターまでの距離が書き込まれていますから、フェアウェイ走行が一般的な米国では強い味方になってくれていました。

日本で初めてゴルフカーなるものが開発されたのは1975年のことですが、日本でも長い間カートに配備されている各ホールの簡単な略図や攻め方が書かれているものを参考にプレーするのが一般的でした。外国人プロが設計したコースでは米国のようにスプリンクラーやマンホールにグリーンセンターまでの距離を表示してあるところもありますが、大半のコースではカート道路を走行するのが原則ですから、セルフプレーではなかなか第2打以降はピンやガードバンカーなどまでの距離をほぼ正確に把握するのは困難でした。

ゴルフのシステムもIT革命以降大きく変わりましたが、ゴルファーにとって最大の恩恵とも言えるのがゴルフ場用のナビゲーションシステムが開発され、それを搭載したカートを使用してのゴルフを楽しめるようになったことです。最新のゴルフカートナビゲーションではホール情報以外にも前の組のカートの位置や距離も表示され、コースによって注意情報がカスタマイズされ、安全にプレーすることができます。また、タッチパネル操作でスコア入力を行うことで、コンペでの他の組のプレーヤーの途中経過も知ることができ、ゴルフの面白さがいっそう増します。初めてのコースでもカートにナビゲーションの画面が搭載されていれば、ショットに集中できます。新たなゴルフの楽しみを実感しますから、しばらくゴルフから離れていた人も是非体験してみてください。
【ゴルフジャーナリスト・初見進】(VIEW GOLF新聞 2017年4月号より抜粋)

Home > VIEW GOLF新聞 > Golfer’s news No.215