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第1回 はじめに

 ひとりでも多くの人にゴルフの面白さ、楽しさを知ってもらい、ゴルフを趣味とすることで、人生をより豊かなものにしていただきたい、というのが私の願いです。
では、そのゴルフを楽しむために一番大事な資質とはなんでしょうか。技量? もちろん技量は大事ですが、上手である必要はありません。ゴルフは自ら努力し、工夫して少しずつ上達していく過程が楽しいからです。
 ゴルフの総本山=R&Aと全米ゴルフ協会が制定し、日本では日本ゴルフ協会が発行する『ゴルフ規則』、いわゆるルールブックの第1章は「エチケット」です。「エチケット」が「プレーについての規則」(第3章)より先にあるのは、それだけゴルフというスポーツにとって大事なことだからでしょう。
と言っても、「エチケット」の項に特別難しいマナーが書かれているわけではありません。冒頭にこうあります。
「この章ではゴルフゲームはどのようにプレーされるべきかというゴルフのマナーについてのガイドラインを規定しているが、これが守られれば、プレーヤーがみなゴルフを最大限に楽しむことができるだろう。この章全体に通じる基本的な考えは、コース上にいる他の人に対しても常に心をくばるべきということである」
「エチケット」の基本は、周囲に嫌な思いをさせない心くばりです。でも、その基本が身に付いていなければ、周りからゴルフ仲間が次第に離れ、新しい仲間も作れません。
ゴルフはもともと腕前に関係なく、いろんな層のゴルファーと――それは年齢も、性別も、技量も、国籍も、社会的地位も関係なく、プロゴルファーとだって――一緒に楽しめるスポーツです。そうしていろんな人とラウンドすることで、ゴルフを含めたくさんのことを学び、発見し、新しい世界が広がるのです。

ですから、ゴルフを楽しむために一番必要なことは「マナー」なのだと思います。
次回からは、前述のルールブックの冒頭「エチケット」に書かれてある、ゴルフにとっての大切な精神について触れてみることにしましょう。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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