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第25回 ティグラウンドはいつでも整地可能

 これまではラウンド中の基本的なマナーを中心に紹介して来ましたが、今回からはルールにも関係した――ということは誤って処理するとペナルティの可能性もある、でもマナーにも役立つことを紹介していこうと思います。
 ゴルフの基本は「ボールはあるがままの状態でプレー」すること。ですから、“ボールのライの改善”は当然ルール違反ですが、同様に“意図するスタンスやスイングの区域の改善”も規則13-2違反で2罰打の付加となります。
例えば、ボールの周囲の芝をクラブヘッドで押し付けたり、ボールのすぐ後ろのディボット(元の位置に戻された切れ芝)を踏みつけて平らにする、といったことはできません。
 ただし、ティグラウンドは例外。ですから、ティショットの前に、ティグラウンドに残ったディボット跡に目土を撒くなどの整地をすること。あるいは、ティアップしたボールのすぐ後ろの芝を踏みつけてならしたり、目障りな雑草を取り除いてもペナルティにはなりません。
 ですので、前が詰ってティショットを待たされるようなときは、ティグラウンドの荒れた箇所を整地するのは、マナーにもかなうことで、積極的に行ってください。
 ちなみに、ティショットをミスして、ボールがまだティグラウンド上にあるときも、規則上はそのボールのすぐ後ろの芝を踏みならしても違反にはなりません。
「規則13-2は球がインプレーであろうとなかろうとティグラウンドの上の地面の凸凹を直すことを認めている」(ゴルフ規則裁定集13-2/3)
 こんな目には遇いたくはありませんが、念のため。
今回はホールアウトの際の注意点です。
カップのなかのボールは、なるべうく上体と手を伸ばし、足はカップからできるだけ離して拾い上げること。そして、カップからは後方に後ずさりしてようにして離れるのが基本です。ときどき前方に、カップをまたいで離れる人がいますが、その場合は大股でカカトから着地するので、芝が傷みやすいのです。細かなことですが、グリーンの保護のために配慮してあげてください。
グリーンを降りる際には、次のホールの方向を確認したうえで、グリーン上を歩く距離をできるだけ短く、早めにグリーン外に出ること。後続組が迫っているときは、グリーンの後方から回り込むようにして次のホールに向かうといいでしょう。
競技会では、ホールアウトすると自分の打数をマーカーに「4です」というように申告するのがマナーですが、プライベートのラウンドでも同じようにホールアウト毎に、打数を申告すべきでしょう。
 全員がホールアウトしたあとは、速やかに旗竿をカップに戻し、グリーンから降りて、後続組にグリーンを開けてください。
スコアカードを記入しながらグリーンを降りる人がいますが、スコア記入はグリーンを降りてからです。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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