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第26回 動かせない障害物からの救済

 ラウンドを進めるうえでしばしば出会うルールに「動かせない障害物からの救済」(規則24-2b)と「異常なグラウンド状態からの救済」(規則25-1b)があります。ともに無罰の救済を受けられますが、その方法を他のプレーヤーに聞くのは、ちょっと恥ずかしいこと。正しい救済の仕方を覚えておいてください。
 まずは前者から。
コース上には、舗装されたカート道路や排水溝のカバー、スプリンクラーヘッドなど、動かせない人工物がいくつかあります。ボールがその上に乗ったり、触れたりした場合、あるいはそれがスタンスや意図するスイングの邪魔になる場合、プレーヤーは「動かせない障害物」からの救済を受けられます。
「動かせない障害物」は、常識的にはスルーザグリーンで遭遇する障害なので、ここではそのケースでの救済方法を説明します。
 プレーヤーは、まず「救済のニヤレストポイント」を求めなければなりません。「救済のニヤレストポイント」は、ボールが止まった所からホール(¬=カップ)に近づかず、かつそこにボールを置けばその障害を避けられる、元の位置から最も近い地点のことです。
 救済のドロップは、その「救済のニヤレストポイント」から1クラブレングス以内で、かつ「救済のニヤレストポイント」よりもホールに近づかない所に、そのボールをドロップすることになります。
 ただし、ボールが元あった位置や「救済のニヤレストポイント」よりもホールに近づいて止まったとき。最初に落ちた地点から2クラブレングス以上転がって止まったとき。あるいはその「動かせない障害物」がまた障害になったり、OBゾーンやハザード内まで転がったとき、などは再ドロップしなければなりません。
 再ドロップしても、同じような状況になった場合は、再ドロップの際にボールが最初に地面に着いた地点にプレースします。
 以上が「動かせない障害物」からの救済の基本です。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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