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第32回 ルール違反のアドバイスとは?

 ゴルフの基本は、「ラウンド中の判断やプレーは、すべて自分の責任で決定し、行うこと」。ですから、ゴルフは自立心を養うのに最適のスポーツと言われるのでしょう。
 ラウンド中、プレーヤーは自分のキャディ(さらに、チーム戦では自分のパートナーとそのキャディ)以外、誰にもアドバイスを求めることはできません。同じく、(パートナー以外)コース上のどの競技者にアドバイスを与えることもできません(規則8-1により、違反した場合は2打罰)。
 そこで、その「アドバイス」ですが、ルール上は(a)プレー上の決断、(b)クラブの選択、(c)ストロークの方法に、それぞれ影響を与えるような助言や示唆のことを言います。これ以外の、ルールに関することや距離、あるいは周知のこと(例えば、ハザードの位置やその日のピンの位置)についての情報は「アドバイス」には当たりません。
 ただし、ルールに関することでも、例えば打つのが難しいライにボールが止まった同伴競技者に向かって「私ならアンプレヤブルにしますね」と言った場合は、相手の「プレー上の決断」に影響を与えることが十分に考えられるので――単に「規則を知らせた」のではなく――「アドバイス」に当たります(裁定8-1・16)。
一方、アドバイスを発せられた相手側ですが、それ以上応じることがなければ――例えば、「やっぱりアンプレヤブルにしたほうがいいですか?」と、さらにアドバイスを求めるようなことがなければ――アドバイスを求めたことにはならず、違反にはなりません。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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