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第35回 地面に食い込んだボール――救済が受けられるケースは?

 打球が落下した際に、その勢いで地面にできた穴をピッチマークと呼びます。規則(規則25-2)により、スルーザグリーンの芝草を短く刈ってある区域で、ボールが自ら作ったピッチマークに食い込んであるとき、プレーヤーは無罰の救済を受けることができます。
 その場合は、ボールを拾い上げて拭き、ホールに近づかず、ボールがあった地点からできるだけ近いところにドロップしなければなりません。
 ちなみに、このとき規則上はボールの位置をマークする必要はありませんが、正しい位置にドロップしたことを確認するためにも、拾い上げる前にマーク(ティを差すなど)をしたほうが良いでしょう。
 ところで、同規則には「スルーザグリーンの芝草を短く刈った区域」とあるので、フェアウェイだけではなく、それと同じかより短く刈ってある区域でも適用されます。例えば、グリーン周辺、あるいはラフの中に作られた歩経路など、芝の短い区域です。そして、そうした区域で、ボールの一部でも地表面より下に食い込んでいたら、この救済を受けることができます。
 ただし、ピッチマークはボールが上から落ちてできた穴です。ですから、フェアウェイ上でボールの頭を上から叩いた結果、ボールが地面に食い込んだ、というケースではこの救済を受けられません。あるがままで打つか、アンプレヤブルとしてください。
 また、この規則に従ってドロップしたボールが再度地面に食い込んだ場合は、もう一度この救済を受けることができます。つまり、再ドロップとなります。その再ドロップでも地面に食い込んだときは、再ドロップでできたピッチマークからできるだけ近いところで、かつホールに近づかない箇所にプレースすることができます(R&A裁定 25-2/2.5)。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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