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第45回 強く押さえつけた指にボールマーカーが付着した

 2015年の日本シニアオープンで次のような問題が起きました。
 ある選手がグリーン上のボールをコインでマークしたあと、指で強く押さえつけたところ、その指にコインが付着して、動かしてしまったというのです。

 この事態にルール上の裁定を求められた競技委員会は、「プレーヤーは無罰で、動かしたボールマーカーはリプレース」との裁定を下しました。
というのは、規則20-1には
「規則により球を拾い上げたり球の位置をマークしているときに球やボールマーカーが偶然に動かされた場合、その球やボールマーカーはリプレースしなければならない。ボールマーカーの動いた原因が球の位置をマークしたり、球を拾い上げる行為そのものに直接的に結び付けられるときは、罰はない」という規定があるからです。
 そして、このケースも、ボールマーカーが動かされたのは「球の位置をマークする行為」の直接的な結果と判断されたために、無罰となりました。
 これと同様、例えばボールマーカーが他のプレーヤーのパッティングラインに近いとき、一旦置いたマークを改めてパターのソールで強く押し付けるということがあります。そのとき、ボールマーカーの表面が雨でぬれていたりすると、ソールに付着することがあります。その場合も、プレーヤーは無罰で、動かしたマークはリプレースすればいいのです。

監修:樋口久子プロ
埼玉県川越市出身。1945年10月13日生まれ。日本歴代女子最多の優勝回数72回を誇る。現役引退後も日本女子プロゴルフ協会会長として数々の改革を行い、現在の女子プロゴルファーの地位を確立させることに貢献し、その功績は日本のみならず世界中から高く評価されている。2003年日本人として初めて世界ゴルフ殿堂入りを果たした。現在も日本女子プロゴルフ協会相談役として、また、日本女子プロゴルフ界の女王として後進の指導を続けている。

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